つづき

改修工事に関する大きな立て看板を
よく読むと、20年ぶりの下遷宮で
武甕槌大神の荒御魂が改修工事のため
奥宮から仮殿に移されたと書かれている。
(YouTubeで「奥宮で下遷宮」で検索)

「さっき賽銭を入れて参拝した奥宮が…空っぽ?…どうりで!」

荒御魂が移された仮殿がどこにあるのか?
守衛室で尋ねると
拝殿の参道を挟んだ
向かいに隠れるように位置していた。

早速、改めて、参拝しに、
仮殿へ向かう。

仮殿までの短い参道には
しめ縄で結界が張られいる。

改めて、賽銭を入れ目を閉じ、
二礼二拍手一礼をしていると、

空っぽの奥宮を参拝したときとは打って変わって
目を閉じた暗い世界に
小さな蝋燭の炎がともったような?
徐々に少しづつ視界が明るくなるような?
心地良い感じを受け取ることができた。

「(あっ!よく分からないけど、何かいる!)」と感じながら
住所と名前を告げてから報告を申し上げる。

何だかよく分からないけど
改修中の空の奥宮を参拝した時とは
違うものを感じた仮殿の参拝であった。

雨の中、ただでさえ参拝者が少ないにも関わらず、
尚且つ、奥宮は改修中で仮殿に
武甕槌大神の荒御魂が遷されたにも関わらず、

私達が仮殿の場にいる最中は、
他の参拝者は、誰一人として
仮殿に参拝に来る人はいなかった。

仮殿には、我々だけで
誰もいなかったのである。

子連れの参拝者や小団体や帰る人も来る人も
雨でもポツポツいるのだが、

拝殿や改修中の空っぽの奥宮を参拝する人はいても、
御神体が遷された仮殿を参拝しているのは、
本当に私達だけなのである。

これも本日選ばれし
参拝者という事なのだろうか。

 

やはり、雨は悪いことばかりではない。

雨(天)により下世話な参拝者は
来なくなっていると考えた方が気分がイイし、

不思議な出来事も
不思議な現象も
不思議な出迎えも

全て雨(天)が演出してくれた。

気を高めて心を強く持ち、
信念を貫くことに、
天の一筋の光が後押ししてくれたのかもしれない。

雨の中、天に見守られた
本当に貴重な良い参拝ができた
思い出深き日になりました。

 

ありがとうございました。

 

 

一旦、終わり…

 

 

だけど、つづく…