つづき

 

故人の話に戻りますが、

通常、普通の人が亡くなって
成仏といわれる領域に達するのに、
人間時間に換算して、
平均で数十年かかると言われています。

10年、20年、30年じゃないですよ。

もっと、もっと、
かかりますよ。

もちろん、
これには色々な条件により、
個人差があります。(詳細は内緒)

もうひとつ、
成仏といわれる領域に達するまで、
もう一度「死」を体験します。
二度目の「死」ですね。

先ず死後の世界では、
人間界で生きていた頃に
受けたであろう様々なダメージを
癒す時間が必要になると同時に、

肉体の無い世界、
つまり、生まれてくる前の
非物理的な世界に馴染むための
準備が必要になってくる訳です。

でも、これも考えてみれば
ごくごく当たり前ですよね。

そうは言うものの、
さっきまで自分がいた世界に
未練のない人はいないでしょう。

残してきた家族の事、
愛する人の事、
やり残した事、
色々な未練が残されていても
仕方がありません。

実は、肉体を無くしたにも関わらず、
自分がいた世界に
目が向いてしまう気持ちを
整理する時間も、
用意されているのです。

そうでもしなければ、
肉体を無くしたのに
生きていた世界に執着が残ってしまい、
成仏の途に、
進化向上の途に、
なかなか付けなくなってしまうからです。

肉体を無くしてから一定期間は、
この世の未練を断ち切るための
自由な時間が用意されています。

思い出の場所に行くのもイイでしょうし、
好きな人に会いに行くのもイイでしょう。
美味しいものを食べた場所に行くのもイイでしょう。
楽しかった時を思い出して、
その思いに慕うのもイイでしょう。

そして、十分、気持ちが満たされると、
そろそろ非物理的な世界に
馴染むための準備に入ります。

 

ただし、それには条件があります。

 

 

 

 

つづく…