免疫保有者が一定の割合に達する
「一定の割合」とはどの程度なのか?

新型コロナの場合、
当初は人口の70%程度と考えられていたが、
最近はもっと低いと考える研究者が増えている。

ニューヨークタイムズ(NYT)の取材に
10人を超す科学者が「50%以下」と答え、
中には「10~20%」と回答した専門家もいたという。

スウェーデンの公衆衛生庁は
「40~45%」としており、

宮坂昌之・大阪大学招聘教授は
「20%程度」ということもあり得るとしている。

(→この数字からも分かるとは思いますが、
医学や科学ではハッキリ分かっていないのが現状なんですね。
ここを忘れてはいけません)

集団免疫が達成されたことを
確認するにはどうしたらよいか。

一つは、無作為で抽出した住民を対象に
「抗体検査」を実施する方法だ。

人が特定のウイルスに対する免疫を獲得すると、
「抗体(免疫グロブリンというタンパク質)」
ができるので、血液検査でその有無を調べるものだ。

抗体検査をきちんと実施するには、
微小な抗体でも検出する検査機器が必要だ。

また、抗体検査で確認できるのは
獲得免疫だけなので、
自然免疫についても調査する必要があるが、これが難しい
(後述するスウェーデンの場合はこの方法をとった)。

(→自然免疫について調べるのは難しいのは当然です。
医学や科学の限界ですから)

そこで奥村教授と、
やはり集団免疫を研究している
上久保靖彦・京都大学特定教授は
新型コロナによる死者数の動きに着目した。

1日当たりの死者数は、
感染の拡大とともに増加するが、
集団免疫状態になると急減し、
その後、低いレベルが続く。

日本の場合、
1日当たりの死者は4~5月に急増し、
4月22日には91人に達したが、
6月になると減少し、
6月中旬~7月中旬には1~2人となり、
報告なしの日もあった。

従って日本では7月中旬ごろには
「集団免疫」状態になっていた可能性が大きいという。

(→可能性が大きいだけであって、
確定したわけではない。この現実も大事なことです。)

 

 

 

つづく…