つづき…

 

夜、牛やら豚やらのような動物と
一緒に寝ているのでは?と思うほどの、

強烈なイビキが飛び交う
暑苦しい部屋で、
寝ることなどできない私は、

トイレに行くフリをして部屋を脱し、
民宿の少し広めの玄関口にある
ソファーで横たわった。

ロビーと称する
玄関口に置かれた
合皮ソファーの
冷んやりした感じと

誰もいない静けさが、
むさ苦しい部屋よりも
清涼感と安堵感を感じさせてくれた。

「(ここで少し寝られるかなぁ)」
と考えていると、
暗闇に戦闘機が飛来する。

陸地の蚊と
海っペリにいる蚊は
種類が違う。

うるさいイビキを立てる
動物がいる部屋よりは、
快適だが、

次なる敵のモスキートアタックが煩わしく
今度は、痒くて、蚊が気になり
ここでも眠りにつく事が
出来なかった。

気が付けば
一睡もできないまま
合宿2日目に突入。

若い時は、
暑く、寝苦しい部屋で
一睡もできなくても
翌朝5時半からの練習には
難なく参加できた。

今考えると、これも、
若いからできたのか?
身体に幅(余裕)があったからできたのか?
単に「気合」だったのか?
色々な要素は考えられるが、

だが、今の時代は、
環境的にも
身体的にも
ひと昔前と比べると
色々な意味で、
状況が変わってきていると言える。

どんな運動をしていても
次の日の練習に支障が出ないように、
良質の睡眠を取らせるのが、
指導者としての資質。

そんな、
時代になってきていると感じる。

 

クソも味噌も一色単に考える
指導者は、資質ゼロと言える。

 

エアコンの苦手な人、
暑いのが苦手の人、
良質の睡眠が取れる状況を考えて
部屋割りも考えなけれなならない。

 

 

 

 

つづく…