目的地に着く。

 

いつもなら、
ある種の戦闘モードに
チェンジできている筈なのだが、

朝からペースを乱されまくりなので
いつも通りにはいかない。

だが、そんな状況でも
任務を遂行するのに
万全を尽くすのが
プロとしての意地である。

些細のことで
振り回されているようでは
何のための精神統一なのか?
意味を持たなくなってしまう。

会場に着き、
準備をして、
長い1日が始まった。

一番親交が長い
70代女性の番がきた。

とても物腰が柔らかく
色々とお世話をしてくれる方で

今の場所に私を招んでくれたのが
実は、この人なのだ。

だが、来るなり、
何だか、顔色が悪い…

女性「先生、お知らせがあります」

私「はい!(えっ!もしかして?)」

前回、逆流性食道炎の
相談を受けていた。

私「(まさか…これが今朝の精神統一の違和感の原因か?)」

女性が話す前に
これから話す内容が
今朝の異常感の本命であることは
直ぐに察しがついた。

女性
「前回、相談した
逆流性食道炎についてなんですが、
医者で検査してもらいました」

私「ふん(まさか…)」

女性の口から聞かずとも
結果は、察しがついた。

 

 

つづく…