つづき…

 

『コロナの二次被害は一生続く:
虐待、自殺、アルコール依存症

 

コロナウィルスによる影響の中でも、
とくに二次的影響について
話したいと思います。

新型コロナウィルスは、
いろいろな健康問題の中で
たったひとつの要素に過ぎません。

それなのに
そのたったひとつの問題を取り上げて、
ここまでの社会的隔離に
至らせたのはどうしてだったんでしょう?

地域コミュニティーは、
一体、何に対してここまでの
反応をしてしまったのでしょう?

幼児虐待がひどい率で増加しています。
酒浸りになっていたり、
家の中にいることでストレスをためていたり、
稼ぎがなくなったりなどの理由で
機嫌が悪い親や家族から
虐待を受けている子供がたくさんいます。

配偶者への虐待もあります。
目の周りを腫らしたり、
顔に傷ができた妻たちが
わたしたちのところにやってくるのです。
明らかにDVの証拠です。

こういうことは
このコロナの期間だけでなく、
生涯にわたる心の傷を残します。

アルコール依存症、不安、
うつ病、自殺が急増しています。

教育は中断され、
経済は崩壊しています。

医療業界はどこも大変なことになっています。
医療スタッフも欠けているし、
患者も来なくなっています。

わたしたちは
フレズノからサンディエゴまで
いくつかのクリニックを持っているのですが、
そのどの地域においても
こうした問題が急増しています。
生涯にわたって悪影響を及ぼす問題ですよ、
この一時期の問題じゃないんです。

 

閉鎖によって人々の免疫力が落ちる

 

みなさんに理解していただくため、
少し免疫システムについても
お話ししたいと思います。

免疫システムは
ウイルスやバクテリアなどの
抗原に晒すことで作られます。
あなたが赤ちゃんだったとき
床を這ったり、なにか口に入れたりした時に
身体の中にウイルスとバクテリアが入ります。
こうしてあなたの身体は
免疫グロブリンG (IgG)や
免疫グロブリンM (IgM)などの
免疫を作ることになります。

このようにして免疫システムは
形成されていくのです。
ですから小さい子供を
部屋に閉じ込めておいてはいけないのです。
外に出して、健康的な免疫システムを作らせるのです。

これは免疫学、微生物学の
初歩の初歩で、誰でも知っている常識です。

もしあなたが誰かをつかまえて、

「自宅に籠り、どこもかしこも清潔にして
99%のウイルスとバクテリアがいなくなるまで消毒し、
常にマスクをして、外に出ないように」

と言ってそうさせたら、
免疫システムはどうなると思いますか?

我々の免疫システムは
接触に慣れています。

我々は、
互いにバクテリアをシェアして生きているのです。
ぶどう球菌や連鎖球菌やウイルスを!

家に籠っていると、
確実に免疫システムは衰えます。

ずっと家に籠って免疫が衰えた人たちが、
後日、一斉に外に出て
ウイルスやバクテリアを交換し始めたとき、
何が起こると思いますか?

病気が急増します。
そして病気が急増したとき、
病院には医者や看護士がいないのですから
医療崩壊が起こります。

これって、
健全な社会のために
望ましい筋書きではないですよね。
なんかおかしいでしょう。

それでも閉鎖が適切といえるのか
我々は今、適切なことをやっているでしょうか?

最初はいいんです、
よくわからないんですから。
でもデーターが出そろってきた今、
そろそろ考えましょう。

ちょっと待てよ、
これまで国の歴史が始まって以来、
こんなことをしたことは一度もないじゃないか、
どうして今、こうしなければいけないんだと。

いつだってそうですが、
新しい病気が見つかったときは恐怖が生まれます。
私だって、Dr.ファウチと同じように
考えたかもしれません。最初は、ですよ。

最初にしたことは被害をおさえること、
つまり死者を少なくすることでした。
最初の対応はすばらしかったと思います。

しかし今や、当初の理論とモデルが、
現在我々が実際に相対しているウイルスの影響には
全くそぐわないことがわかっているのです。
それなのに、その当初の理論とモデルが
使われて決定がなされているのです。

 

矛盾だらけのステイホーム

 

コロナウイルスがプラスチックの上でも
3日間生きていることを気にもしないで、
みんな家に籠っています。

どこであなたはミネラルウォーターの
ボトルを買ってきたんですか?

コストコでしょ。

じゃあ、そのプラスチックのシャベルは?

ホームデポでしょ。

もし、私があなた方の家にあるものを、
ちょっと綿棒でこすって検査をしたら、
多分、コロナウイルスを検出すると思いますよ。

それでもあなた方は、
自分たちは守られていて安全だと思っているんです。
一貫性に欠けていると思いませんか?

手袋をしていれば、
守られていると思っていますよね。

でもその手袋がどこにでも病気を運ぶ
可能性があるんじゃないですか?

だって手袋がバクテリアだらけなんですよ。

わたしたちは医療現場では
防護マスクを着用します。
でも、それ以外のときにはマスクをしません。

なぜだと思います?

それは、
わたしたちが免疫学の常識を知っていて、
自分の免疫システムを強く保ちたいからです。

私は自宅に身を隠して
免疫システムを弱め、
そしてそのうち家から出た時、
病気になるなんて嫌ですよ。』

 

 

 

 

つづく…