TVのCMで
坂本龍一が咽頭ガンで
カミングアウトしているが、

以前、彼の身体を観た事がある先生が、
腰の重要性の話の流れで
「彼は腰に力が無い事が難点だ」
と言っていた事を思い出した。

首首の関係から
腰首と首の連動、関連性は
今までコラムの中でも
著書の中でも指摘した通りである。

普通の人は、
腰に力が無い事が
咽頭ガンと結びつかないが、
手だけで身体を診る
我々の世界では常識である。

先日、これと似た関連性で、
腰と呼吸器疾患との関連性を
裏付ける臨床例が身近に起きた。

毎週日曜日に、所用にあって
三浦に出かけているが、

立ち寄る朝イチの出店には、
季節に応じて、アワビやサザエ、
トコブシ等を採る貝屋さんがあるのだが、
そこに出入りしている60代男性が
先日肺ガンで亡くなった事を知らされた。

その男性は、
私が朝イチに通い始めた頃、
とても贔屓(ひいき)にしてくれた馴染みの人で、
亡くなった知らせを受たときは
とても驚いた。

言われみれば、最近、
姿が見えないと思っていたが、

生前、彼は、
ギックリ腰をよくやる傾向にあった。

腰が落ちて
背中が丸いのだ。

腰が落ちていると
ぎっくり腰だけでなく
どうしても、呼吸器がうまく
機能しなくなる。
(著書参照)

一般的に、医療機関で
「肺ガン」の診断を受けたら
「肺」しか観ないが、

我々は、当然、肺も観るが
並行して必ず「腰」も
観ていかなければならない。
(他に観るところもありますが…)

文字通り、
「要」である
腰の重要性が
ご理解頂けると思います。

生前、彼がギックリ腰になった際、
「助言」をした事があったが、
残念な事に、あまり真剣に聞いていない感じで
私の話を聞き流す傾向にあった。

余命1ヶ月と宣言されて
1年生き延びたようだが、
片手間では、ひっくり返すのは難しい。

あったり前ですが、
「取り組む姿勢」
非常に大切ですね…

追伸

思い出したときや

いつも居るのに、
居ない時にその人の存在に
気が付かない事がある。

これは、その人自身の
「気」が小さい、弱い人です。