次に右手首を診る。

腕立て伏せの状態で
手首を曲げて手のひらを床に付けると
手首の甲側が痛いという。

クライアントは、
丁寧にその動作を
目の前で見せてくれた。

ありきたりの
肘の近くにある急所を捉えて
手首を緩めても痛みは解消されないし、
痛みに変化もない。

どうしたもんか?考えたが、
名案が浮かんでこない。

腕をよく使う環境に身を投じているので
もしかして?と思い
床に手をついて、
肘から手首の内側が
伸びるような動作を行ってみる。

指先を自分に向けるように
背屈させると、肘から手首の
内側がよく伸びる。

同じように正常な左腕も
同時に行ってみる。

男性「左と全然違う!」

私「ふんふん」

男性「右側の方が痛いくらいによく伸びています」


「利き腕ということもありますが、
仕事で使い過ぎている可能性もあるのかもしれませんね。
この腕の内側を伸ばす体操も続けてみて下さい」

男性
「わかりました。
ありがとうございます」

今回は、
股関節と手首の異常が主訴でしたが、
どうにか策を講じることができたので、
体操をしながら様子をみてもらうこととなった、

が…

赴任先のインドネシアに戻り
4ヶ月が経過した頃
再びLINEが届いた。

また、一時帰国するので
身体を診てほしいという内容であった。

 

 

 

 

つづく…